恐怖の青木ヶ原樹海、
今から1100年ほど昔、富士山の山腹から赤熱の溶岩が流れ出た・・・
「せの海」と呼ばれた巨大な湖は、流れ込んだ千数百度の
溶岩に依り・・・湖は沸騰し平穏に泳いでいた魚や亀は煮魚になった。
そればかりではない、近くに住んでいた人々は、
その煮魚を食べるどころではなく、その赤熱の溶岩に飲み込まれた
人々も多 数いただろう
全てを焼き尽くし「せの海」を埋め立てた噴火もやがてはしずまりそこに
広大な 「火山荒原」がうまれ、「せの海」は三つの湖に別れてしまった
その厚い溶岩の大地は、飲み込まれた人々や、
それまで生えていた樹木は、そのままの形で溶岩に
刻まれていると思われる
それら人形溶岩や樹形溶岩と呼ばれるものは地下浅く眠っている。
また、地下には高温の溶岩ガスが発泡し空洞となり、
地上部から、50cm程下は、暗黒の空洞部が広がる
地下空洞部は割れ目をつくり、所々にかおを覗かせる。
その暗黒の地下部には、自殺者の霊魂が潜んでいると言われている